もしレターポットが換金できたら

レターポットの換金所ができたらという仮定の話をします。

 

レターポットのレターは現状換金することはできません。

しかし、私設の換金所が出来れば、換金することができます。

つまり、レターを換金所となっているアカウント(非公開)に贈ってお金を手に入れることが可能になります。

そうなると、レターポットをやっていない外部の人に対して「レター贈るね。他の人に回してもいいし、換金することもできるから、よかったらレターポット登録してね」とオススメしやすくなります。今まで「怪しい!宗教みたい!ネズミ講じゃないの!?」と言っていた人も「あ、そうなの?それならやってみるわ」と言うことでしょう。レターポットは爆発的に普及していくと思います。

 

また、レターの換金所ではお金でレターを購入することができます。

運営から買えるのに、なんでわざわざ換金所から買う必要があるんだ。と思う方もいるかも知れません。

メリットはあります。

まずは、VISAのクレジットカードを持っていない人はレターを購入することができないということ。つまり買いたいけど買えないユーザーは、換金所に代わりに買ってもらうことができるということです。

次のメリットとしては、買ったら自分のポットにレターが溜まるという点です。換金所にお金を払うと、換金所となっているアカウント(非公開)からレターが贈られます。つまり「贈られたレター」としてストックされるのです。レターは自分に贈ることはできないシステムなので運営から1千万円分レターを買っても、贈られたレターはゼロのままです。そうなるとただの「たくさんレターを買った人」で、レター持ちとは言えません。もちろん自分の贈ったレターが時間をかけて自分に巡ってくるかも知れませんが、現実では目立つ人、声の大きな人にばかりレターは吸い取られていってなかなか自分のポットには返ってきません。しかし換金所で買えば、同じレター数でも、即、自分のポットにレターが溜まるのです。そしてそれをまた恩送りに使うことができます。換金所アカウントは普通のアカウントと変わりないので、誰からも「あの人、お金でレター買った人だわ」と思われる心配もありません。

 

と、いうことで、いろんな人にメリットがあるのでレターポット換金所が誕生すれば、多分利用する人は多いと思います。

 

で、このような換金所は運営に許されるかどうかという話ですが、それはわかりません。運営の規約の禁止事項に

(1)当社、他の会員、外部SNS事業者その他第三者に損害を生じさせるおそれのある目的または方法で本サービスを利用した場合

(2)手段の如何を問わず、本サービスの運営を妨害した場合

 

とあります。

私設換金所ははたして、この項目に該当するのでしょうか。それは運営の判断になると思います。本来運営からレターを購入する人が、換金所で買ってしまうことで運営に損害があると解釈される可能性もあります。

 

しかし、レターを買い取るという行為は、構造的には換金所に「お金をもらう」という行為のお礼にレターを贈るという行為です。レターは文字を贈り物として定義しているので、行為自体は何らおかしいことではありません。もしこの行為がダメだというのならば、レターでコーヒーを御馳走することも、銭湯のサービスを提供することもロジック的にはダメになってしまいます。

 

そして換金所からレターを買うという行為も、その反対で、「クレジットカードがないけどレターがほしい」という頼みごとを叶えるお礼にお金を提供している。もしくは、換金所にお金をプレゼントするお礼にレターが贈られる、という構造なので、それほどレターポットの目的から逸脱した行為ではないと思います。

 

はい。ここまで書いておいてナンですが、私は別に換金所を作りたいと思っているわけではありません。ちょっとした思考ゲームです。

私は前回のブログでも書いた通り、文字に値札をはっつけるという西野さんの行為は、コンプガチャに付加価値をつける行為にすごく似ている気がして、まだ心にわだかまりがあるのです。「楽しければいいじゃん」という意見もわかるのですが、それを人に勧める行為は「もともと興味なかった人を、自分の影響でコンプガチャ中毒にしてしまう」みたいな感覚があって気が咎めるのです。あくまでも私はですが。

そしていろんなユーザーさんとツイッター上で議論をする中で、レターポットユーザーの方は本当に善い方ばかりとい感じましたので(嫌味ではありません)、換金所を作ったら、その善い人たちを煽って商売することになるので、それもあまり楽しい商売ではなさそうな気がします。